オンライン英会話のフリートークネタと楽しく話すポイント【雑談に慣れる】

この記事を書いた人
佐々木拓真
サイト運営者:英検一級取得、TOEIC990点(3回)

27歳、渡米経験あり。日本に帰国後、英会話能力を落とさないためにいろんなスクールに通い、その情報を当サイトにて発信中。

皆さんは英語でフリートークをする際に何を話したら良いのか分からず、長い沈黙のなかで気まずい思いをしたことはないでしょうか。

私も留学中に現地人と話す際に、自己紹介までは上手くいったのですがその後何を話したらよいのか分からず、気まずい思いを何度もしてきました。

その時頭の中では「英語でなんと言ったらよいのだろう」といった英語力的な問題に加え、「こんなこと言ったら失礼かな」「こういう時何を話せばいいのだろう」といったような考えが頭の中を交錯していました。

英語で自己紹介はできる、しかし雑談は苦手。この正体はまさに雑談に関する勉強不足だったと帰国後に気付きました。

今となっては当時「雑談力」も欠けていたのだなと実感しますが、当時はそのような考えはありませんでした。

雑談力は鍛えれば誰にでも伸ばすことができますし、そのような能力があれば良いコミュニケーションが生まれ、対人関係もうまくいきます。

佐々木

そこで今回は英語会話におけるフリートークのネタとポイントを解説していきたいと思います。

話のネタを持っておいた方がいい理由

話のネタを持っておいたほうが良い理由はたくさんありますが、代表的に以下の3点が挙げられます。

  1. 気まずい雰囲気にならない
  2. その後の関係が良くなる
  3. 人間的に魅力があるように思われる

気まずい雰囲気にならない

まず雑談力があると気まずい雰囲気にならないことが多いです。もちろん、話しすぎも良くはありませんが、共通項がない状態からそれらを探しだせる能力は非常に重宝されます。

日本語においても英語においても初対面の人との間の沈黙は苦痛です。

特に英語圏のような欧米諸国は低コンテクスト文化と呼ばれ、要するに言葉によるコミュニケーションの割合が多いお国柄ですので、言葉で自分を表現することはより重要視されます。

その後の関係が良くなる

次に沈黙を回避できる雑談力を持つ人には緊張を和らげる特有の雰囲気があります。

これにより話し相手はいつもよりリラックスして話すことができ、好印象を持ってくれるでしょう。

当然のように沈黙の多い人とおしゃべりな人とでは、初対面においてはおしゃべりな人のほうが好感度が高いです。

慣れない環境でおしゃべりの人と最初に仲良くなったという経験がある人も多いのではないでしょうか。

人間的に魅力があるように思われる

最後に雑談力がある人は人間的に深みがあるように思えます。

雑談力の背景には多趣味であったり変わった経験であることが多いです。

そのような人は様々なことを知っているように見えますし、気まずい思いをさせないよう気配りをできるようにも見えますので、非常に魅力的に映ります。

フリートークの定番ネタ

では実際にどのようなな内容を話せばいいのでしょうか。

佐々木

まずは誰でもできるフリートークの定番ネタをご紹介したいと思います。

天気について

まずは天気についてです。

イギリスでは初対面の人とは最初に天気の話をすると言われているほど、天気はフリートークに欠かせないネタです。

その日の天気や最近の天気などについて話し、話の突破口を見つけましょう。以下のような表現を覚えておくと便利です。

  • It’s so hot and humid today (今日は蒸し暑いですね)
  • it’s been rainy for  three days. (ここ三日間ずっと雨ですね)
  • I wonder if it will be sunny tomorrow.(明日晴れるかなあ)

とりあえず今の現状を伝えれば良いでしょう。

台風などではない限り、通常天気それ自体に興味のある人はそれほどいませんが、重要なのは「こんないい天気の日にどこに行くんですか?」など、そこから会話を派生させることです。

天気の話はとにかく会話の突破口をとしてのネタなのです。

今日あったことについて

次にご紹介するのは今日あったことについて話すことです。

日本人は特別なことがない限り「Nothing much (特に何もなかったよ)」と答えがちですが、人間は生きていれば何かしらの経験をしています。

是非何事もないようなことでも説明できるようにしましょう。

今日あったことに関しては以下のような表現が使えます。

  • I went to a supermarket and bought a lot of things today.(今日はスーパーに行ってたくさん買ったよ)
  • I studied hard today.(今日一生懸命勉強したよ)
  • I visited my grandparents today.(今日おじいさんとおばあさんに会ってきたよ)

初めはこのくらい簡単で短い英語で全くかまいません。

短い文章でも「スーパーに行った」といえばおそらく「何を作る予定なの?」という返答が来ます。

そこから自身の趣味が料理であること、得意料理は何かという会話の花を咲かせられます。

一生懸命勉強したことを伝えればそこから試験が近いという話に繋げられます。

相手に今日何をしたか聞きたい場合はシンプルに

What did you do today?(今日何したの)

といった表現をします。

自分の話をするだけでなく相手の話にも耳を傾けると好印象です。

国や文化について

英語を話す環境にあるということは国籍や文化、言語など様々なバックグラウンドを持っている人と話していることになります。

ですので相手の国や文化に関することは話題の宝庫です。国が違えば環境も常識も違いますので、なんでも話題になってしまいます。

例えば、

  • How do you say “cool” in your language?(”クール”ってあなたの言語ではなんというの?)
  • Which do you eat bread or rice in your country?(あなたの国ではパンを食べるの?米を食べるの?)
  • Why is it so famous in your country ?(なんであなたの国ではそれがそんなに人気なの?)

といった具合に質問をします。とにかく相手の国を知ろうという意識と自分の国を紹介するという姿勢が大事です。

普段当たり前のように感じることも、このような会話を通じて違いを発見できたりします。

1-4.スポーツについて

雑談の王道のネタはスポーツです。日本ではスポーツの人気はそこまで高くありませんので、初対面でスポーツの話を切り込むのは少し不自然な感じがしますが、欧米では違います。

欧米では必ずと言っていいほど好きなスポーツやお気に入りのチームを持っていて、話が始まれば止まらないという人も多くいます。

特にサッカーに熱狂している人が多い印象です。

ですのでこの話題を使わない手はありません。以下のように会話を広げてみましょう。

  • What sport do you like (どんなスポーツが好きなの?)
  • Which team do you support?(どのチームを応援してるの?)
  • Is football that popular in your country?(サッカーってあなたの国ではそんなに人気なの?)

もし自分もスポーツに興味があるのならばあいさつの後にでも話してみるといいでしょう。

シンプルに以下のような表現が使えます。

  • I really like football!(サッカーが大好きなのさ!)
  • I’m a big fan of volleyball.(バレーボールの大ファンです)

昔話について

すこし会話が弾んできたら昔話をするのもいいでしょう。

昔話ならば誰しもが持っているネタですし、特に難しいことを考える必要もありません。

自身が体験したことをそのまま話せば良いです。

最初から細かく話す必要はありませんので、以下のように話をしてみましょう。

  • I have been to Australia three times. (オーストラリアに三回言ったことがあるよ)
  • I used to play tennis when I was young.(若い時テニスをやってたよ)
  • I belonged to a baseball club when I was a junior high school student.(中学生の時野球部だったよ)

自分がやっていたことを紹介すると、思わぬところに共通点を見つけることができません。

共通点があると一気に親近感が沸きますので、是非言ってみてください。

自分や相手のことについて話す

佐々木

話が弾んできたところで、もう少し個人的なことを聞いてみましょう。

あまりにパーソナルな部分(血液型等)は避けるべきですが、お互いのことをより深く知るためにももう少し踏み込んだ会話をしてみましょう。

家族について

欧米では家族と一緒に過ごす時間は非常に大事にされます。家族のことを自分のことに思うような人が多いですので、家族の話も少し聞いてみましょう。以下のような質問が良いです。

  • How many siblings(brothers/sisters) do you have?(何人兄弟がいますか?)
  • Do you live with your family?(家族と一緒に暮らしてるのですか?)

これらの質問は聞いてもあまり意味はないかもしれませんが、英語でフリートークをしているとよく聞かれる質問です。

答える際も「兄弟は三人です」といったような短い文章ではなく、例えば「I have three brothers and two of them are docrtors .(兄弟が三人いてそのうち二人は医者をやっているよ)」くらい詳しく返しましょう。

趣味・特技について

趣味や特技は最大のネタです。

自分に関することですし、その分野で知見があります。

さらに共通点も見つけられれば今後の関係もさらに良くなります。

趣味の話をする際はシンプルに以下のような言葉で良いでしょう。

  • What hobby do you have ?(どんな趣味を持っていますか?)
  • What do you like to do ?(何をするのが楽しいですか?)
  • I like to play video games.(私はテレビゲームが好きです)

どれも英語の基礎中の基礎の表現ですので、簡単に受け答えができます。

もし相手の趣味についてよくわからない時はそれについて深堀する質問をしましょう。

経験について

次に経験についてです。人生を経験している限り誰しもが何かしらを体験しています。

大した経験ではないと思っていることも、国や文化が違えば珍しいことかもしれません。

私の場合、高校は男子校だったのですが、英語で話すときに一つのネタになります。皆さんも何かしらこのような経験はあるのではないでしょうか。

以下のように英語で表現できるようにしておきましょう。

  • I used to go to primary school by train. (小学校へは電車で通ってたよ)

 

I studied in the U.K. as an exchange student two years ago. (2年前イギリスで交換留学生として勉強していました)

誰しもが変わった経験をしているはずですので、一度人生を振り返って見ましょう。

仕事について

人は人生の1/3くらいは働いていますので、ネタにしない手はありません。どんどん聞いてみましょう。

欧米では特に自身がやりたいことを仕事にしている人が多い印象ですので、仕事の話をしてみるのは非常に有効な手段です。

また、一般的に欧米では大学時代の専攻と現在の職業が一貫している場合がほとんどですので、その流れで学業について聞いてみるのも良いです。英語では以下のような表現をします。

  • What do you do ?(何をされてる方なんですか?)
  • I am a photographer. (私は写真家をしています。)
  • Do  you work as an engineer ?(エンジニアをされている方なんですか?)
  • What is your major? (専攻は何ですか?)

よほどのことがない限り仕事を聞くことは失礼ではありませんので、積極的に聞いてかまわない内容です。

また、自身の仕事内容も簡単に答えられるようにしましょう。

あまり話のネタにしないほうが良いもの

次に今度は反対にネタにしないほうが良い内容を三選ご紹介します。

佐々木

タブーではありませんが、比較的センシティブな内容ですので、できるだけ避けたほうが無難です。

政治

政治に関して好き好んで話したがる人がたまにいますが、英語を話すようなグローバルな環境では話さないほうが良いでしょう。

理由は非常にセンシティブなネタであるうえに各々信じるものが異なります。

一人の意見をその国の民意であるかのように捉えられてしまいかねないので、避けるべきネタであります。

また、文化的交流と政治的な交流はそれぞれ異なる次元のものですので、あまり、政治に関する個人的な意見を国際交流に持ち込まないほうが良いです。

歴史

政治に関連して歴史に関してもあまり初対面の人とは話さないほうが良いです。

歴史は国や時代によって見方が様々です。日本では悪人として知れている人も隣国ではヒーロー扱いといったことも珍しいことではありません。

お互いの関係性のためにもあまり歴史には触れないほうが無難です。

宗教

最後に宗教に関してです。もちろん宗教が悪いことというつもりはありません。

日本人の多くは宗教に関して無知なことが多いので、あまり中途半端な知識で触れないほうが良いネタです。

宗教とはそれ信じる人にとって人生観の全てですので、そもそもそういった世界観に理解をできる日本人はあまりいないでしょう。

ですので避けるべきネタの一つとして挙げました。

オンライン英会話フリートークのネタの増やし方

佐々木

最後に英会話フリートークで使えるネタを増やす方法をご紹介したいと思います。

趣味を多く持つ

自分を多く語れることはフリートークにおいて強みです。そして自分を多く語るには自身の趣味など、熱中していることが多く必要です。

趣味を増やすことによって自身の知見や見識を広めることができますので、多種多様な人と出会ったときに対応できる幅が広くなります。

趣味はなんでもかまいません。

ファッション、インテリア、料理、言語、アウトドア、知っていればいつか自分の強みになりますので、もし無趣味の方はまず趣味を持つことから始めてみましょう。

旅行に出かける

旅行に出かけることもフリートークのネタを広げるには一役買います。旅行に一度行くと、現地のことにより興味を持ちます。

もっとその現地のことを知りたいと思うようになり、そこについて詳しくなりますし、なによりその場所につながりがある人と出会ったときに話のネタになります。

英会話フリートークをする状況を考えれば海外旅行の方が良いかもしれませんがもちろん国内旅行でも構いません。

とにかく初対面の人と多くの共通点を持つためにも多くの場所を訪れましょう。

珍しい経験をする

共通点を探す以外にもフリートークのネタを増やすことができます。それは圧倒的に珍しい経験をすることです。

共通点とは対照的に、一般的な人がこれまでやったことがないことを経験していることも話のネタになります。

例えば、起業をした、ブータン王国へ行った、スカイダイビングをした、なんでもよいでしょう。人とは違う経験をして自分を語れるようにしましょう。

そのような体験をする人の話は魅力的ですし、話も簡単に終わることはありません。

まとめ:ネタを増やして英会話を楽しもう

いかがだったでしょうか。初対面の人との英語でのフリートークは最初は少し難しいかもしれません。

しかし今回ご紹介したよなフリートークネタを一つでも多く持っていれば、沈黙で気まずくなることもありませんし、なにより英会話が楽しくなります。

今後の関係性も良くなりますので、是非自身のフリートークの引き出しの数を増やしていきましょう。